大光炉材60年史
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43通史 第1部 第5章・大光ブランドの確立へ(1973~1976) 昭和47年(1972)7月に起案された新研究所は、研究所本館・試験所・資料センターから構成され、総予算約4億円にのぼる創立以来の大型投資だった。 構想を経て昭和51年(1976)3月19日に起工式が行われ、同年8月12日に完工式を迎えるに至った。小林社長は挨拶に立ち、「不定形耐火物の技術集団として、よりいっそう大きな前進を続けてほしい」と檄をとばした。 新研究所の当面のテーマは、高寿命出銑樋材・タンディッシュコーティング材・タンディッシュ内張り振動成形材・クレーボンド流し込み材・非水性不定形耐火物の開発と改良研究とした。そのウェイト配分は、新製品・技術の開発に50%、現状製品・技術の改良に40%、基礎研究に10%とし、新研究所は大光炉材の心臓部と呼ぶべき存在となった。 また新設備の陣容は、X線マイクロアナライザー・蛍光X線分析装置・サイリスタ式焼成用トランス・原子吸光分析装置・粒度分布自動測定装置など、ほとんどが民間企業の研究施設では類を見ない先進的なものであった。研究所本館試験所資料センター/研究所本館/試験所X線解析装置蛍光X線分析装置X線マイクロアナライザー

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