大光炉材60年史
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2 創立60周年を迎えて おかげさまで大光炉材株式会社は、平成26年(2014)4月13日をもちまして創立60周年を迎えることができました。これもひとえに、皆様のあたたかいご指導、ご支援の賜物と深く感謝いたしますとともに、厚く御礼申し上げます。 今年の創立60周年という節目を迎えるにあたり、当社が耐火物とともに歩んできた60年を記録した社史「TAIKO 大光炉材60年史」を発刊する運びとなりました。ここに当社の歴史を記録にとどめ、皆様のご高覧に供することにより、当社の一層のご理解を賜る一助になれば幸甚に存じます。 60年に亘る歩みの第一歩は、この地、戸畑区都島(北九州市戸畑区牧山新町1番1号)で始まりました。昭和29(1954)年4月13日、大光炉材株式会社は八幡製鐵株式会社へ平炉の出鋼材(通称:かけモルタル)を始めとする不定形耐火物の製造販売を開始しました。手探りの状態で進められる製品の開発は、同時に製品クレームとの戦いでもありました。時には「出来ない、無理だ・・・」という言葉が頭をよぎることもあったかもしれません。不安と孤独に苛まれながらの日々、ユーザーのニーズを追求し続け、昭和37年(1962)、樋材の国産化に初めて成功したときは、一条の光明を得たかのように喜んだのではないでしょうか。 更に一歩踏み出そうと気力を振り絞り「大光ブランドの確立」「世界に向けた技術発信」を目標に掲げてみるも、それは険しい道のりの始まりでありました。大きな壁が前に立ちはだかるたび、厳しい現実に挫折しそうな瞬間もあったことでしょう。 しかし我々は今、ここに60周年を迎えることができました。想像も出来ないことに果敢にチャレンジし、挑戦をした人でないとわからない幾つもの極度の苦しみ、それらを乗り越えた人だけが味わえる真の喜び。この体験は我々の宝物の一つに違いありません。 本当に良く頑張りました。これから先、繰り返しやってくるであろう雨の日や嵐の夜には、諦めずに挑戦し続けたこの「素晴らしい体験」を思い出してください。発刊のご挨拶代表取締役会長小林 滉

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