大光炉材60年史
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116 アベノミクスの3本目の矢に関する所感顧問弁護士 辰巳 和正(辰巳和正法律事務所) 大光炉材株式会社の創業60周年をお祝い申し上げます。 安倍晋三総理のアベノミクスの1本目・2本目の矢の効果で、平成25年の1年間は、少しだけ明るい兆しが感じられました。ところが3本目の矢の「成長戦略」をめぐって、世の人々は他力本願的に、国が私企業を成長させてくれるような施策を期待しているようですが、そのような施策はありません。 成長戦略とは、それぞれの企業が自助努力をして体質をレベルアップさせ、その総和として国民経済が成長していくという、自力本願を前提としなければ絵空事になります。また企業のみならず、国民一人ひとりも、生産者として生活者としてレベルアップしていくことが前提になります。 このような観点から、企業としては人材育成を前面に出して、従業員の寺子屋をめざすべき時代ともいえます。 60年の歴史の中に学ばれたであろう成長戦略が、継続的な成果につながっていくことを大いに期待いたします。

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