大光炉材60年史
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115大光炉材60年史 寄稿ひるまぬ技術革新を相談役 上野 尚弘 創立60周年を迎えて、私の入社から46年が過ぎたことになります。会社の歴史の4分の3を、またこれまでの人生の3分の2以上を大光炉材に勤務したことになります。 前半の23年間は、キャスタブル関係の新製品開発に明け暮れた時期でした。とくに思い出深いのは、30年ほど前、クレーボンドキャスタブルを更に進歩させた低セメントキャスタブルの製品群開発に熱中していた頃です。耐火物メーカー各社が開発にしのぎを削っていましたが、当社はその中でも一歩抜きん出ていたものと自負しています。 その自負の根拠は、多くの失敗や経験から得られた安定化技術にありました。当時それらの製品は、性能が抜群ではあっても、可使・硬化のコントロールが難しかったのです。それを安定化させたのが、当社の技術とノウハウであったと、今も誇りに思っています。当時の苦労を知る人が少なくなったが、ほんとうに懐かしく思います。 今後もひるまぬ技術革新をもって、80年、100年と会社が発展することを期待します。

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