大光炉材60年史
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114 原料の調達履歴と今後の対応相談役 長副 渥美 当社の創立30周年となる1984年(昭和59)当時、二度にわたるオイルショックと外国為替の変動相場制移行による円高により、日本の経済力が低下し、当社の経営においても厳しい時期がありました。その対策として、合成原料(SiC、電融アルミナ等)を主体に、調達先を海外に求める動きをとり、現在にまで続いています。 1985年のプラザ合意による円切り上げ以降は、継続的な円高状態にあるため、海外調達先の比率が増加しています。その背景には、中国合成原料の品質向上がありますが、その依存度が高いのは考えものです。リスク回避のためには、中国以外の調達先を開拓し、あるいは国内品の戦略的な調達も必要となってくるでしょう。 またユーザーニーズは今後とも変化があるので、購買部門としては営業および技術に対して、積極的に情報提供を行っていくことが肝要であろうと考えます。

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