大光炉材60年史
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111大光炉材60年史 寄稿強い現場力をめざす取締役 梶原 哲男 専ら生産に関わってきた私が、30年を振り返って最初に浮かぶのは、生産量の増加です。 1983年度は3工場で42,630㌧だったものが、2012年度には2工場で65,178㌧にまで増加しています。これは全員が、「受けた受注は必ずこなす」との意識を持って完納を遂げた結果であるといえます。 二つ目に、使用現場の諸条件の変動に即した品質管理体制をめざしてきたことです。営業、研究所、工場他の関連部門が連携し、生ものといわれる不定形耐火物の不具合の防止に取り組んできました。 三つ目は、「多品種・小ロット」「短納期」への対応です。製品の特性上、ほとんどを受注生産していることもあって、両工場が1ヵ月に生産する製品の種類は、延べ1,000種類近くになります。1日に平均50回の切り替えをすることになりますが、今では1回10分以内で準備が整うようになっています。 以上の3点は、当社の立脚点からくる独自の存在意義に結びつくもので、避けては通れません。これからも部門間の迅速な情報の共有と密な連携によって、変化に追随できる強い現場力をめざします。

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