大光炉材60年史
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できる親友を作りなさい。ということを言いたい。というのも、私は、そのことを実現したことによって、本当に助かったからです。私の対外的な付き合いというのは、銀行だとか、税務署とかいったことになります。利害関係を考えた場合。私は、ここに、仕事を離れて、一個人として付き合える友人をつくることができました。それで助かった。 企業が成長していくことに連れ、そこで働く人にも色々な問題を抱えることになる。ここにいる幹部の皆さんもそうですが、自分が決断してやらなければならないことがどうしても出てくる。そういう時に、一番頼りになるのは、職責を離れて、会社対会社といったようなことを無視して、そして、それを乗り越えて、人間対人間として話し合えて、真実の話ができる人、人間関係を作れたら、どんなにいいかということを、私は実感し、そういう人を作ることができたことに、大変嬉しく思っています。後輩の諸君も、ぜひ、そういった人を社外にも作って欲しいと思います。その人が必ず、自分を助けてくれるということです。賀来 時代が大きく動いている時代、私などがとやかく言っても始まりません。ただ、今も昔も、言えることは、「信用を重んじ、誠実を旨とする」という、先代社長により受け継がれた大光炉材の企業姿勢、これをこれからも、後輩諸君が持ち続けてくれることを願うばかりであります。梨本 私は今も現役で営業をずっと続けていますが、やはり言えることは、お客さん、現役を退いた方でも、いまだに顔を合わせると協力していただける。援助していただける。そういうことがあります。ぜひ、若い諸君も、現場に行っていただき、現場でたたき上げていただき、見識等を広めていっていただきたい。そうする中106

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